不眠の漢方相談で、なぜ胃腸のことも聞くの?|広島市五日市・漢方白水堂薬局
眠れないとき、漢方相談では寝つきや夜中の目覚めだけでなく、食欲、お腹の張り、便通、冷え、日中の疲れなども伺います。
「眠りの相談なのに、お腹のことまで?」と思うかもしれませんね。
漢方では、一つの症状だけでなく、その人の体全体の状態を見ながら考えるからです。
ただし、お腹の調子が悪いからといって、それだけで不眠の原因が分かるわけではありません。
医療機関での診断や治療も大切にしながら、暮らしの中で見直せることを整理していきます。
広島市佐伯区五日市の漢方白水堂薬局、薬剤師の高橋敦子です。
今回は、眠りの相談でお聞きすることと、相談前に整理しておくと役立つことをお伝えします。
まず、「どんなふうに眠れないか」を教えてください
同じ「眠れない」でも、困り方はそれぞれです。
布団に入っても、なかなか寝つけない
夜中に何度も目が覚める
朝早く目が覚め、その後眠れない
寝たはずなのに、休めた感じがしない
いつから続いているのか。
毎晩なのか、日によって違うのか。
昼間の仕事や家事にどのくらい響いているのか。
まずはそこから伺います。
きれいに説明しようとしなくて大丈夫です。
「夜になると不安になる」
「翌日のことを考えると焦ってしまう」という困りごとも、
そのままお話しください。
胃腸の話は、体全体を知るための手がかりです
食事は取れているか。
食後にお腹が張るか。便が緩いか、出にくいか。
こうしたことも、漢方相談では大切な情報です。
東洋医学には、消化吸収に関わる働きを「脾(ひ)」と捉え、気や血を養う土台として重視する考え方があります。
ここでいう「脾」は、現代医学の臓器である脾臓と同じ意味ではありません。
この見方から、眠りと胃腸を別々にせず、冷えや疲れ、食事の取り方などと合わせて考えます。
ただ、「胃腸が弱っているから眠れない」と一つに決めつけません。
食事や便通の情報は、体の状態を考える手がかりの一つです。
「何を食べるか」の前に、今の食べ方を振り返る
眠りによいと聞いたサプリや食品を、何か足したくなることもありますよね。
白水堂では、その前に今の食生活を伺います。
夕食や夜食の時間、食べる量、飲み物、食後の具合。
何を取っているかだけでなく、取ったあとにどう感じるかも大事にしています。
例えば、次のようなことを振り返ってみてください。
夕食や夜食が、寝る直前になっていないか
夕方以降にコーヒーや濃いお茶などを飲んでいないか
眠るためにお酒を飲む習慣がないか
お腹が張る、もたれると感じる食べ方が続いていないか
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、就寝直前の夜食を控えることや、カフェイン・寝酒に注意することが示されています。
食品を一律に禁止したり、食事量をむやみに減らしたりするための振り返りではありません。
今の体調と生活に合わせて、無理なく変えられるところを探すためです。
お米と温かい汁物を軸に食事を考えるのも、白水堂がご提案している方法の一つ。
ただし、それを食べれば眠れるというものではなく、必要な栄養や食べられる量も考えていきます。
相談前に、眠り・食事・お腹のことを短くメモする
相談のために、細かな記録を完成させる必要はありません。
分かる範囲で、次のことをメモしておくとお話ししやすくなります。
眠り:布団に入る時間、起きる時間、夜中に目覚めるか
日中:眠気、疲れ、集中しにくさ、気分の変化
食事・飲み物:夕食や夜食の時間、カフェイン、お酒
胃腸:食欲、食後の張りやもたれ、便通
治療:受診先、飲んでいる薬、サプリ・健康食品
「よく眠れた日と、眠れなかった日で何が違ったか」が分かれば、それも教えてください。
記録を付けることが負担になるなら、覚えていることを話していただくだけで大丈夫です。
病院のお薬を飲んでいても、ご相談いただけます
処方薬を服用中でも、食事や生活についてご相談いただけます。
お薬手帳や、使っているサプリ・健康食品が分かるものをお持ちください。
薬を減らしたり、休んだりすることを相談の前提にはしません。
処方薬の中止・減量・飲み方の変更は、必ず主治医に相談してください。
漢方薬を検討するときも、現在の治療や服薬内容を確認します。
眠れない状態が続き、日中の生活に支障がある場合や、不安・気分の落ち込みが強い場合は、食養生だけで様子を見ず、医療機関に相談してください。
眠りだけでなく、暮らしのこともお聞かせください
眠れないことに、お腹の張りや食欲のなさ、冷えや疲れが重なっている。
そんなときは、それぞれを別の悩みとして切り離さず、お話しください。
漢方白水堂薬局では、症状の経緯や食事、睡眠、排泄などを伺いながら、その方の状態を考えます。
「何から話せばよいか分からない」という方も、まずは今いちばん困っていることからで大丈夫です。
お問い合わせ・ご予約
電話:082-921-6666
住所:広島県広島市佐伯区五日市1-13-22
食養生についての考え方をもう少し読みたい方へ:夜の不安や不眠と、胃腸・食養生の関係を考えたnote記事




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